組子とは、釘を使わずに木を組み付ける技術を指します。
そして、その高度な技術を用いて作られた建具が組子建具です。
組子の発祥はなんと飛鳥時代まで遡り、1000年以上の長い年月をかけて、先人達によってその技術は磨き抜かれてきました。
細く割った木に穴や溝を作り、カンナやノコギリ、ノミを使って0.1ミリ単位の調節を行いながら1本1本組み立てていきます。
制作においては様々な道具や刃物を使用しますが、その内カンナ一つを見てみても数十種類のカンナが存在するように、非常に緻密な技術・工程を要求されます。
現在の一般住宅において組子は、主に障子や欄間などで見かけることが多いですね。
組子という名前の通り「木を組む」という工程においては、わずか0.1ミリ寸法が違ってしまえば組み付けが出来なくなる非常に繊細かつ精巧な技術を必要とします。
また、角度を合わせたり長さを調節したりという作業には技術だけでなく熟練の経験が必要となります。
その技術の高度さ故に完璧に技術を習得するまでに時間がかかり、さらに日本人の和室離れという問題が技術を引き継ぐ職人が年々減ってきている要因となっています。
このように、年々組子を扱える職人が減ってきている中で、市野建具店では組子の制作に関して自信を持っております。
そして、従来の建具制作の領域を飛び出して、現代建築の中に組子を積極的に取り入れていこうとする試みを始めております。
昔ながらの技術に加え、CADシステムなど現代の技術を取り入れ、市野建具店にしかできない組子制作を行っており、その高品質・高精度な組子が評価され数多くの賞を受賞し、同業者からも多くの制作依頼を頂戴しています。
組子に関する建具の制作・修理は、昭和26年創業の親子三代に渡る熟練の職人、市野建具店にご用命ください。